作用機序1,2)

ユルトミリス®は、高い親和性で補体C5に特異的に結合し、それによってC5a(炎症性アナフィラトキシン)及びC5b[終末補体複合体(C5b-9)の形成を開始するサブユニット]への開裂を阻害することで、C5aによる炎症活性化及びC5b-9の生成を抑制します。また、C5に特異的に結合することにより、終末補体介在性炎症、細胞活性化及び細胞融解に対して拮抗する一方で、微生物のオプソニン化や免疫複合体の除去に不可欠な補体活性化の初期構成成分は保持します。
ユルトミリス®は補体C5を選択的に阻害することで、一般細菌に対する免疫機能を維持しつつ、NMOSD患者における終末補体介在性のアストロサイトの損傷と、それに続く細胞傷害作用を抑制します。

ユルトミリス®の作用機序

eculizumab(ユルトミリス®)の作用機序 イメージ画像

ユルトミリス®は、pH6.0でC5からの解離及びヒト胎児性Fc受容体(FcRn)への結合親和性を高めることを目的に設計されました(正常pH7.4の血管内腔では、C5との結合に対する影響はわずかです)。その結果、飲作用後の初期エンドソームの酸性環境下で、抗体とC5複合体の解離が促進します。そのため、遊離抗体が初期エンドソームからFcRnにより血管コンパートメントにリサイクルされ、その結果、ユルトミリス®の終末相消失半減期が延長されます。

ユルトミリス®の薬理活性持続時間延長の機序

eculizumab(ユルトミリス®)の作用機序 イメージ画像

1)Holguin MH, et al. J Clin Invest. 1989;84(1):7-17. (PMID:2738160)
2)社内資料: ラブリズマブのC5及びFcRnとの結合に対するpHの効果
3)Sheridan D, et al. PLoS One. 2018;13(4):e0195909.(PMID:29649283)
(利益相反: 本試験はAlexion Pharmaceuticals, Inc.の支援によって実施された。本論文の全著者はAlexion Pharmaceuticals, Inc.の社員及び株主である。)
4)Röth A, et al. Blood Adv. 2018;2(17):2176-2185.(PMID:30171081)
(利益相反: 本論文の著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.の社員及び株主が含まれる。著者にAlexion Pharmaceuticals, Inc.より謝礼金、顧問料、研究助成金等を受領している者が含まれる。本論文の執筆/編集サポートにおいてAlexion Pharmaceuticals, Inc.の支援を受けた。)